雨漏れした時の現場対応とは。

リフォーム工事

4月15日です。

工事には、先送りにできるものと、緊急を要する

ものとに分かれます。コロナの影響で先送りに

できるものは、どんどん先送りにしていますが、

緊急を要するものは、直ちに動かなくては

なりません。

緊急を要する工事の中に、

「雨漏れ対応」

があります。

建物は、通常の上から降る雨には、とても強い性能

を持っているのですが、台風時のような、横殴りの

雨や、水害のような、水に浸かってしまう雨には

あまり強い性能を持ち合わせていはいません。

木造は、水に弱いので、今の建物は、常に乾燥

出来る様に、空気の通り道を作っているのです。

その、空気の通り道に、通常では考えられない

方向からの雨水が侵入し、室内に入って発覚

されることとなります。

微量の雨水が侵入しても、なかなか部屋には辿り

つきません。部屋にたどり着くまでは

柱や梁を通り抜け、断熱材をかわし、石膏ボード

の隙間をくぐり抜けて、やっとの思いで部屋の

中に出てくるので、部屋の中から雨水が入って

きたら、相当量の水が侵入していることが

考えられます。

木材は水に弱いので、そこに水が溜まると、

腐食が始まり、シロアリが発生し、食い散らかす

という、負のルーティーンがはじまるので、水が

溜まっているところは、早急に乾燥させなくては

なりません。

なので、雨漏れしました。という連絡が入ると

監督チームは、雨水の侵入経路を発見しなくては

ならないという、ミッションが始まります。

これが、難しい。

一筋縄では行かないんですよね。構造を理解して

いないと、わからないし、そもそも、通常では

考えられないルートから水が入っているので

水をかけてもかけても、水が出てこないことが

あります。経験値がものをいう仕事なんです。

で、昨日、調査に行ってきました。

天井のクロスはめくれ、石膏ボードを止めている

釘は機能しておらず、半分落ちかけていました。

長年、雨漏れしていることは確実です。何度も

業者さんに来てもらったが、原因がわからず、

怪しい場所に処置をしてもらったとのことでした。

相当量水が侵入していることをお伝えし、天井を

めくりました。

断熱材から、大量の水が、溢れ出てきました。

ちなみに、グラスウール系の断熱材は、水を

含むと、断熱効果がなくなります。水は大敵。

そして、断熱材を撤去すると、梁は乾燥して

いました。

えっ?濡れてないの?

濡れていないということは、水が溜まらず、

ダイレクトに水は侵入して、一直線に雨漏れ

しているということなんです。

直上階はバルコニーだったので、怪しいところ

を3箇所だと判断し、水掛調査開始。

調査開始1時間後。

無事に、侵入箇所を発見することに成功しました。

しかも、2箇所。

普通1箇所発見すると、嬉しくなって、報告するん

ですけど、復旧処置した後に、又、雨漏れして

お客様にお叱りを受ける経験を持つウチのチームは

一喜一憂することなく、可能な限り、侵入箇所を

確認。2箇所発見に至りました。

それでも、100%ではないことをお伝えし、

ミッションクリアしました。

雨漏れは要注意です。家が傷んでしまう前に

一刻も早い処置をお願いします!

以上、現場からでした〜😊

コメント

タイトルとURLをコピーしました