リフォームディレクターというお仕事。

リフォーム工事

4月18日です。

5年前に、リフォームディレクターというお仕事が

新設されました。

そのお仕事内容は、現場監督が、小額工事に対して

提案→交渉→契約→工事着工→工事竣工→引渡し

を一人で全てやり切るというものでした。

通常、提案→交渉→契約までは、営業さんと設計

さんのお仕事で、工事着工→竣工が現場監督の

仕事。そして、みんなで引渡しなんですね。

この仕事の意図は、リフォーム工事は小額工事

(100万円以下)の割合が圧倒的に多くて、

そこに人員を割いてしまうと、大型案件が手薄に

なってしまい、本末転倒になってしまうので、

営業さんと設計さんは大型案件に集中。そして

小額案件は、現場監督がやり切ることで、お客様

からの信頼を得ると言う、とても理に叶った

システムなのです。

新しい仕事ができると、誰よりも早く手を

挙げるという、ファンキーな性格を持ち合わせて

いるので、今までやっていた仕事を全て後任に

引き継いで、4年前、このリフォームディレクター

という仕事を始めました。

今までは、下請工事店の監督という立場だった

ので、お客様とは直接話をしたことがなく、

(現場に来られた時に、会話する程度)初めての

お客様に、電話をかける手が震えていたのを、

今でも懐かしく思い出します。好きな女の子の

実家に電話をかけて、お父さんが出るかもしれない

あの、感じです。

そして、1年間走り続けます。

新しく始める時は、とにかくスタートダッシュが

大事なので、わき目もふらずに没頭します。

現場監督業を兼務しながら、少額ながらも

どんどん成績が伸びてきます。単月では営業さん

よりも、結果が出る月がありました。年間

80件の契約数という、今まで誰もが体験していない

数字を叩き出しました。そしてめちゃくちゃ

忙しくなりました。1ヶ月7〜8件、引き渡すわけ

ですから、どんどん時間がなくなるんですよね。

でも、楽しかった。全部自分で出来るのって、

めちゃくちゃ楽しいんですよ。自由だから。

ただ、少額なので、件数の結果が出ても、金額の

結果が出ない。水栓の交換工事だと、数千円の

こともあるわけです。そして誰もやったことが

ないから、その大変さがわからない。金額だけで

評価されてしまう。少額なので金額が伸びない。

つまり、評価されない。

めちゃくちゃ忙しいのにです。めちゃくちゃ信用を

積み上げているのにです。

それでも、走り続けるわけですが、ある単月で

営業成績でトップを取るという、奇跡が起きました。

それは、喜ばしいことではなく、営業さんが

仕事をしていないという結果を叩きつけるという

ことになりました。

そして、そこでも評価されることなく、営業さんを

叱るための材料として、使われることとなりました。

叱るための材料を得たくて仕事をしている訳では

ないんです。お客さんの信頼を得て、仕事につなげる。

そして、会社の売上に貢献する。なぜ、そう言って

くれないんだろう。

そして、営業の世界から身を引くことを決めました。

仕事にはそれぞれに役割があって、その役割を

果たしてこそ、意味があるんだということを

学びました。営業さんは契約するという役割を

果たしてこそ、少額工事を契約できる現場監督の

存在価値があるのだと。

そして、それは感謝の上に成り立っているのだなと。

評価されることを求めていたわけではなく。

ただ一言、『ありがとう。その工事がお客様の

信用を得ているんだよ』と言って欲しかったんだ

よな〜。たったそれだけなのにな。

その仕事を引き継いだ人と昨日、話をしました。

もうやってられないですわ〜。って。

今日は、その人にありがとうを言いに行こう。

感謝の思いを伝えに行こう。それが、今与えられて

いる役割なんだと思う。

きっと、感謝の思いが、世界を変えていくんだろうな。

以上、現場からでした〜😊

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